※本記事は、あなた自身が不倫の関係にあり、その不安、悲しみ、苦しみから電話占いにはまってしまい、抜け出せずに苦しんでいる方へ向けて書いています。
「1時間が1日に感じる地獄」―なぜ不倫の恋は、あなたの脳をこれほどまでにハックするのか
「彼は今、何を考えているの?」「誰とどこにいるの?」「私以外の人に取られたくない」「もう冷めたの?」「離婚の話はどうなっているのか」「もしかして私は体だけ?」……そんな、自分では決して【知り得ないこと】を知ろうとする思考に囚われた瞬間、あなたの世界のすべては停止します。
1作目でお伝えした「占脳(せんのう)」の状態に陥ると、脳の時間感覚や優先順位は恐ろしいほど歪み始めます。人間にとって「分からないこと」を無理に知ろうとすることは、出口のない迷路を全速力で走るようなもの。脳がオーバーヒートを起こし、日常が手につかなくなるのは当然の結末なのです。
「でも、どうしても知り得ないことを知りたい。その矛盾を唯一埋めてくれるのが、占いという特殊な入り口。そう考えてみると、あなたが占いに手を伸ばすのは、心が壊れないための正当防衛なのかもしれません。」
歪んでしまった「時間」の感覚
※無数の時計が歪んで迫りくる、占脳状態の心理イメージ
通常の生活を送っていれば、1時間はあっという間かもしれません。
けれど、頭の中のすべてを彼に支配された「占脳」状態のあなたにとって、その時間は重く、苦しく、歪んだものへと変貌します。
たとえ仕事をしていても、友人と笑っていても、あなたの脳内スクリーンには四六時中「彼」が映り込み、主導権を奪い続けています。
ふとした瞬間に彼との会話を反芻し、根拠のない不安を膨らませ、自分の人生を生きているはずの時間が、いつの間にか「彼について考えるだけの時間」に塗り替えられてしまう……。
「今、彼はどこで何をしているの?」「私以外の誰かと楽しんでいるの?」「わたしをすきでいてくれている?」「会いたいと思わないの?」「いつ連絡来るんだろう」「いつ会えるんだろう」
そんな、自分の脳から彼を追い出せない「思考の暴走」を止めるために、あなたは「今すぐ」答えをくれる電話占いに手を伸ばしたくなるような、居ても立っても居られないたまらない気持ちになります。
占い師の予約を待つ余裕などありません。今、この瞬間の地獄を速攻で消してくれる可能性のある待機中の占い師と最も早く繋がることを我慢しきれない状態に陥ってしまう。この時、あなたの理性を司る脳は完全にハイジャックされ、ただひたすらに『一時しのぎの安心』という報酬を求めて暴走してしまうのです。
日常を蝕む「脳内占拠」の呪い
占い師に投げかけられた「あなたたちは深い縁で結ばれています」「今は苦しくても、魂が必要としている時間ですよ」「あなたと会っている時がいちばんの安らぎですね」「すぐにでも会いたいという思いをうかがえますよ」などなど、抗えないほど甘く、実体のない言葉。その瞬間だけは、脳内麻薬が出て救われたような心地になるかもしれません。
けれど、電話を切った数分後には、もう次の不安があなたを襲っていませんか?
「本当に信じていいの?」「もし、私だけがそう思っていたら?」
ポジティブな言葉さえも、さらなる疑いを生む「種」にしかならない。
占いを利用しすぎる時、私たちの心は常に「最悪のシナリオ」を想定し、それを打ち消すための材料を求めて、また別の占い師へと走り出します。
けれど、あなたが占い師をハシゴしてジプってしまう理由は、不安を消したいからだけではありません。
「どこかに、自分の思い通りの未来をいち早く、半ば強制的に連れてきてくれる、本物の魔法使い(占い師)に出会いたい」
心のどこかで、そう信じたい欲求があなたを突き動かしているのです。
今の苦しい現実を、自分の力ではなく、圧倒的な「力」を持つ誰かに一瞬で書き換えてほしい。思い通りにならない彼の心を、何かの大いなる力でこちらへ向けてほしい。
その「奇跡」を求めてさまよう姿は、自分自身で未来を切り拓く力を、誰かに明け渡してしまっている状態。それこそが、自ら選んだはずの恋に、自分自身の人生が食いつぶされていく「脳内占拠」の恐ろしさなのです。
大切な友人との食事中も、仕事の会議中も、心はスマホの中に囚われ、24時間「彼のことや占い師の言葉」が脳内をリピート再生され続ける。
本来、あなた自身の幸せや健康に注がれるべきエネルギーが、すべてこの終わりのないマイナス思考のループを埋めるために消費されていく。
これが、自由を奪い去る占脳の正体――「脳内占拠」です。
「ジプる」衝動が奪う、あなたの判断力
「今すぐ安心したい」「もっと精度の高い占い師なら、私の望む未来を叶えてくれるはず」
そんな思いで次から次へと電話をかける「占いジプシー」の状態。
この「ジプっている」時、あなたの「自分で考え、自分で選択する力」は停止しています。
より優秀な占い師、自分を肯定してくれる占い師を探す「占い師品評会」のようなマインド。その裏で、お金が減っていくこと、仕事のパフォーマンスが落ちること、自分の部屋がみるみる間に汚れていき、整理整頓も出来なくなり、かつて好きだった趣味への興味が消えていく……。
いろいろなことが疎かになったり、出来なくなったりしていることが視界から消えてしまうのは、あなたが弱いからではありません。脳が強烈な欠乏感から逃れるために、他の情報を遮断してしまっているからです。
まとめ:暗闇の中で、一度立ち止まる
占脳状態にあるとき、あなたは「彼を愛している自分」を、そして彼との繋がりを、必死に守ろうとしています。その純粋な想い自体は、決して否定されるべきものではありません。
けれど、もし今、その愛を確かめたいという想いが、「電話占いにはまり込み、自分を失うほどの苦しみ」を生んでいるのだとしたら。それは、あなたの愛の深さを燃料にして、脳が過剰に警報を鳴らし続けている、いわば「愛の暴走状態」に陥っているのかもしれません。
あなたがダメだから、今の苦しみから抜け出せないわけではありません。
「私の心が弱いんじゃなくて、脳が愛を守ろうとして勝手にフル回転し、占いに依存せざるを得ないほど追い込まれていたんだ」
そう気づき、脳の仕組みを知るだけで、自分を縛り付けていた鎖がスッと緩み、今よりもずっと深い呼吸ができて、楽になるでしょう。
「どうすれば、電話占いにすがりたくなるほどの地獄から抜け出し、自分を取り戻せるのか」
その答えは、あなたの「意志の強さ」や「精神性」の問題ではありません。実は、自分ではコントロールできない「脳の仕組み」が大きく関係しています。
そこで次回の連載からは、この依存の正体を二つの視点から徹底的に解明していきます。
第3回:抗えない「生存本能」が引き起こすパニックの正体について
第4回:理性を奪う『脳の痛み』と『脳内麻薬』の正体
仕組みを正しく「識る」ことは、依存の連鎖を断ち切るための大切な第一歩。
今、占いに向かってしまっているその強いエネルギーを、これからはあなた自身の未来を創造するために「パワフル」に使っていきませんか。
それこそが、私のセッションで何よりも大切にしている「素敵な未来へのお稽古」なのです。
【ここまで、読み進めてくださったあなたへ】
ここまで読み進めてくださったあなたに、改めて感謝と共に伝えたいことがあります。
この場所には、世間一般的な「正解」や「ジャッジ(裁き)」は存在しません。不倫という形、占いにすがってしまう心、そしてその裏にある痛み。それらを否定することも、無責任に肯定することもありません。
占いや占い師という存在そのものが、悪いわけではないのです。ただ、もしあなたがその声に振り回され、自分を見失って苦しんでいるのなら、少しだけ立ち止まって、「今までよく頑張ったね」と自分を大切にしてあげてください。
大切なのは、誰かを恨んだり自分を責めたりする「ギスギスした心」を手放し、あなたが心から「これでよかった」と笑顔でいられる素敵な未来を、自らの手で再構築していくことです。
憎しみや執着から解き放たれ、安らぎの中で生きていける状態。そんな「心の居場所」を一緒に整えていきましょう。人生は何度でもやり直せます。あなたが一番幸せだと感じる生き方を、これからも一緒に見つけていきましょう。
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苦しさや迷いを抱えながら、 ひとりで頑張ってきたあなたへ。 今こそ、その一歩を踏み出すときです。
